研究開発課題名 | 臨床用PET-CT装置、薬剤合成装置を用いた臨床医学応用研究 |
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実施機関 | 学校法人岩手医科大学 |
研究期間 | 令和4年度から令和5年度まで(2年間) |
研究開発の概要 | |
臨床医学においてPET-CT撮像を行う場合、安定した薬剤供給→PET-CT撮像、患者誘導→検査前セットアップ→検査→検査終了後の処置、と一連の検査が円滑に完了することが必須である。また、検査担当者の被ばく防止が重要課題となる。検査前段階として、薬剤供給、PET-CTの性能の基礎的評価が整うことは臨床医学研究の前提条件となる。これらは令和元年~3年の本学の研究で一定の成果を収め、現在は実患者(特に脳神経疾患領域)における研究が進行中であり、対象疾患についてのデータ収集を行っている。また、これまで行っていないPET用トレーサーの臨床応用を目指して、健常ボランティアによるPET-CT撮像基礎実験を行っている。QSCのPET-CT撮像によって得られた成果が、臨床研究に有用であることを、学会・論文発表にて世の中に広く発信する。 |
研究開発課題名 | BNCTによるがん検体抗原化と免疫賦活による新規療法の確立 |
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実施機関 | 国立大学法人弘前大学 |
研究期間 | 令和5年度から令和5年度まで(1年間) |
研究開発の概要 | |
ホウ素中性子捕捉療法BNCTの有用性は一部のがん種では臨床的に明らかだが、装置が高価である反面、適用がん種は少なく利用価値は限定的である。これまでの研究から、BNCTの抗腫瘍効果は腫瘍異常分裂死による抗原性の高い微小腫瘍断片の放出と、それに反応した生体の抗腫瘍免疫応答を介して発現していることが明らかになった。このBNCT分裂死とそれに続く抗腫瘍免疫の機序が明らかになれば、切除検体への検体照射によって活性化させた腫瘍微小断片抗原を体外で調製し、抗腫瘍免疫の増強薬とともに体内に戻すことにより、BNCTの強力な抗腫瘍効果を得ることが可能となる。検体へのBNCTは検体のみを照射施設に移動させるだけとなり、QSCを利用した検体照射を県内がん拠点病院で患者体内へ注入するだけで可能となるため、多くの患者でこの治療の恩恵を受けることが可能となる。以上のようなBNCT検体賦活化免疫療法プロトコルの確立を目指す。 |
研究開発課題名 | 放射線を用いた量子科学技術(PIXE・PET・NRT・BNCT)の開発・応用研究 |
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実施機関 | 国立大学法人東北大学 |
研究期間 | 令和4年度から令和5年度まで(2年間) |
研究開発の概要 | |
放射線計測技術を応用した以下の技術の開発研究を行い、放射線の高度利用の産業化の促進に資する。 1)高エネルギー陽子ビームを用いた粒子線励起X線分析法(PIXE法)の技術開発と応用(物理学、生物学、医学、農学、工学、環境科学、保健科学、環境汚染(大気汚染、海洋河川の汚染、環境生物)、資源探査、物性物理(半導体、金属)、宇宙物理、食品検査、考古学、文化財、犯罪捜査など)に係る研究開発を行う。更に、PIXE及びPIGEを用いたX線透過画像およびX線CT撮影の技術開発と応用研究も行う。 2)がん、脳疾患等の診療技術の向上に資するため、加速器によるRI等の医学・工学等への応用研究として、陽電子放出断層撮影(PET)に関する研究開発およびその応用研究を行う。応用研究としては脳の高次機能診断技術に関する研究に加えて、動物診療の研究・応用及び小動物を用いたPETによる動物実験研究も含める。 3)中性子線投影図および中性子線CTに基づいた中性子イメージングによる非破壊検査技術(NRT)の高度化を行う。中性子イメージングは陽子の分布を測定することに長けているが、MRIも同様であるため、MRIによる3次元陽子イメージング技術の開発を行う。 4)0.75mmの解像力を持つ動物用半導体PET(FinePET)とマウスを用いて、中性子捕獲療法(BNCT)の基礎研究の発展に寄与する。 |
※上記のこれら研究開発は国の放射線利用・原子力基盤技術試験研究推進交付金を活用して実施しています。