人を対象として、PETによる細胞の機能画像とCTによる形態画像を重ね合わせたフュージョン画像を容易に作成することができます。
PETにより悪性腫瘍などの病変検出や循環器・脳などの機能の画像化ができるとともに、MRIにより解剖学的形態・構造の画像化が可能です。
それら機能画像及び形態画像をオーバーレイすることにより、位置の特定・評価を、より複合的かつ正確に行うことができます。
サイクロトロンにより加速した陽子/重陽子をターゲット物質に照射し核反応によって製造した陽電子放出核種(11C、13N、15O、18F)を用いて、種々のPET診断用の放射性薬剤の合成が可能です。
薬剤合成装置を設置するホットラボは、将来的にGMPに対応可能な設備仕様としている実験室と、多目的な合成試験を行える設備を整備している実験室の2室を用意しています。
FAST labは、腫瘍の診断に使用されるFDGに加え、アルツハイマー型認知症の診断における非常に有用なアミロイドイメージングのVIZAMIYLの合成が可能となっています。
核種 | 標識化合物 |
---|---|
11C | Flumazenil/Choline/Methionine/PiB/Raclopride/PE2I/NMSP/PK1195 |
13N | NH3 |
15O | O-ガス/H2O |
18F | FDG/FRP-170/FES/NaF/FBPA/18F-Choline |